食事誘導性熱代謝とは食べた後に体の代謝があがる現象のことです。
食べた栄養が分解されると、その一部が体熱となって使われるため、動かなくても自然に代謝があがります。
この食事誘導性熱代謝は平均約10%のカロリーが体の熱として使われます。
と思うかもしれませんが、1日の消費カロリーの計算をするときには大概すでに計算に入っていますし
90%は普通にエネルギーとして使われますので10%代謝で使われたとしても食べれば太ります。
つまり食べるだけで痩せることはできません。
それでも食事誘導性熱代謝を上げやすい栄養素や方法がありますので紹介します。
食事誘導性熱代謝を上げる食品
食事誘導性熱代謝は栄養素別に食べた分が代謝に変わるカロリーが違っています。
栄養素 | 食事誘導性熱代謝の割合 |
糖質 | 約6% |
タンパク質 | 約30% |
脂質 | 約4% |
食事平均 | 約10% |
各栄養素はそれのみを食べた時の熱代謝の割合です。
各栄養素を一緒に食べる食事では平均で約10%ほどの熱代謝になります。
栄養素ではタンパク質が30%と糖質の5倍も熱代謝が高いですのでタンパク質を多くとるとが食事の熱代謝率を上げる方法です。
そうゆうわけで高タンパク低カロリーな食品を食べるのが良い方法です。
高タンパク低カロリーな食品は
- 鶏胸肉
- 鶏ささみ
- 牛モモ肉
- 牛ヒレ肉
- 豚モモ肉
- 豚ヒレ肉
などです。
このようなタンパク質が多く、脂肪が少ない食品が熱代謝を上げるためにはよいでしょう。
食事誘導性熱代謝を上げる方法
よく噛んで食べる
東京工業大学の実験では食事後、3時間の食事誘発性体熱産生は
621kcalの食事をしたとき
- よく噛んで食べると30kcal
- 急いで食べると15kcal
増えました。
同じく食後ガムを15分噛んだ場合6~8kcalしか増えませんですした
(長時間咀嚼すると食後のエネルギー消費が増える-東京工業大学)
この実験で行ったように、
ということになります。
3~6食でこまめに食べる
最低でも3回はきちんとした食事をすること。
また、食べる回数を増やすことで、体熱を作り続けてよりエネルギーを消費させましょう。
最後に・高たんぱく食を良く噛んで食べる
食事をうまく利用して代謝をあげる方法は
- 高タンパク低カロリーの食事
- よく噛んで食べる
ということになります。
食事誘導性熱代謝に過大な期待はしないほうがよいでしょうが、この2つは健康的な食事のとり方としてもよく勧められることですので習慣にしたほうがよさそうです。