私はレストラン店長、デリカチーフ、デリカバイヤーなど長年、飲食業界におりました。
解りきった話と思うでしょうが
経験からいいますがコンビニやスーパー、その他のお弁当屋さんも同じです。
それはなぜかというと理由は単純に一つ
目次
なぜ外食、中食(惣菜)は高カロリーなのか
外食や惣菜は商売ですので売れなければ店が成立しません。
売れる料理は
- 見栄えばよく
- ボリュームたっぷり
- 飲食店は早く
- 惣菜店は見た目が長持ちする
- 色合いよくおいしそうで
- 実際に美味しい
こんな料理を提供することが必要です。
今の健康意識やダイエットを気にする人が多いので高カロリーだと売れないと思うかもしれませんがそんなことはありません。
ほとんどの人はカロリーより、おいしさ(おいしそう)な食べ物を好んで買います。
もし低カロリーなものの方が売れるなら外食も惣菜もそうしますが、実際は売れません。
最近はサラダチキンの大ヒットでダイエットや健康需要が高まっているのは確かです
一つの商品としての売上は高いでしょうが、カテゴリーで考えるとまだまだです。
外食や総菜はどのようにして美味しそうな料理を作り高カロリーになってしまっているのでしょうか?
惣菜も外食も油調理が好まれる理由
外食、中食でよく売れるのは揚げ物
フライ、天ぷら、とんかつ、コロッケ、カラアゲなど揚げ物は人気に料理です。
しかし家でこれらの料理をしたくない人は多いです。
キッチンがベタベタ汚れる。
揚げ物料理は、片付けが大変だし、粉は飛ぶしとにかく面倒なので家では作らず買います。
必然的に外食、惣菜で買うことになりますのでよく売れます。
メニューに高カロリーで油たっぷりの揚げ物が多いのは需要があるからなんですよね。
揚げ物は調理が簡単、油に放り込むだけ
家庭では調理が嫌がられる揚げ物も販売する、飲食店や総菜店からすると、簡単にできる料理になってしまいます。
調理器具の準備も片付けも1回ですし、とにかく調理するのが簡単です。
具材の準備ができていれば
もちろん天ぷらは面倒ですがそれ以外はほとんどが冷凍食品をそのまま放り込むだけですからこんなに簡単なものはありません。
需要があり、調理も簡単ということで必然的に揚げ物が増えます。
揚げ物は調理時間が短い
焼く、煮るのと比較するととても早くできます。
鶏皮の焼き鳥などは油で1分揚げて、タレを塗って出す店もありますが、鶏皮の焼き鳥を焼くと10分以上はかかります
鶏もものカラアゲとチキンの照り焼きを比較してもても、カラアゲだと7分ぐらいですが、チキンの照り焼きだと15分以上かかります。
焼いたり、蒸したりするよりも圧倒的に油で揚げた方が効率よく熱が食品に入ります
サウナの100度とお風呂の100度ではサウナは入れても、お風呂はムリですよね。
液体が熱効率がよいのは茹でるのも同じですが、水は100度、油は170度以上になるということで圧倒的に油が良いわけです。
油を使う事による調理の利点
野菜の色合いがよくなる
彩りに使うパプリカやピーマン、ナスなどは色が変色しやすいのですが油で揚げると色が変色しにくくなります
これを油調とかフラッシュするとか言います。
またどんな料理も油で表面がツヤがでますので、油が必要なくても油で揚げた方が見栄えがよくなります。
特に中華料理はほとんどの野菜は油で揚げますし、料理自体にも油がたっぷりです。
野菜の荷崩れ防止
肉じゃがの荷崩れ防止に最初に油で揚げる場合もあります。
カサ増しの炭水化物
健康意識の高い人や食の細い人には理解できないかもしれませんが、基本的にボリュームのある料理が売れます
安くボリュームを出すためには、使用している食材の中で一番安いものをたっぷり盛り付けることになります。
基本的に野菜か炭水化物です。
飲食店でのとんかつのキャベツなどの野菜なら低カロリーでいいのですが、惣菜だとキャベツはすぐにシナシナになってしまいますので使えません。
そうなるとドンブリや弁当、カレーではご飯、麺類では麺などの炭水化物になりがちです。
ボリュームがあって低価格でたっぷり食べたい人には最高なんですが、もちろんダイエットには向かないですよね。
最後に・自分でカロリー調整すれば問題はない
外食や総菜がダイエットに向かないとは言いましたが、自分でカロリーを考えて計算しておけば問題はないです。
しかし油が多いのでどうしても脂質が多くカロリーオーバーになりがちです。
しかも、カロリーを表示されていたとしても、レシピ通り作った場合のカロリーです
あくまで目安ですので100%は信用はできませんので、使用食材が見てわかる料理か忙しくても自炊がおすすめです。