最近の夏はとにかく熱い、こんな酷暑に水は常温がイイと言っても、常温がぬるま湯みたいです。
と思うのですが冷たい水は体に良くないとも言われますよね。
本当に冷たい水が体に悪いのでしょうか?
冷たい水がいい場合も悪い場合もありますのでどちらかとも言えないようです、説明しましょう。
目次
冷たい水が体に悪いと言われる理由
冷たい水は胃腸の働きを弱める
冷たい水を飲むと体を冷やし、血行が悪くし血管も収縮させる為に胃腸の働きを弱めてしまいます。
そのために消化と水分を妨げてしまい冷たすぎる氷水などは飲みすぎると吐きだす人もいるぐらいです。
冷たい水を飲みたい人は10度ぐらいの水がよいでしょう、また氷水を飲むときは一気に飲まず口に含んで冷たさを味わいながら少しづつチビチビと飲む方がよいです。
冷たい水を飲むと疲れやすくなる
冷たい水を飲むと、その水分を温める為に体はエネルギーを使うことになります。
エネルギーを消費する為、ダイエットには良い方法かもしれませんが、胃腸を冷やすことは消化器系の働きを弱めますのでおすすめできません。
体を冷やすと免疫機能が低下する
食事中および食事後の冷たい水は、過剰な粘液を作ります。
免疫システムはそれを取り除くために、免疫機能を使うことで、病原体と戦うための余力が少なくなります。
また体を冷やすことでも免疫機能は低下します、体温が1度下がると免疫機能は30%低下すると言われています。
冷たい水が良い場合もある
胃を刺激して活発にする
朝一番の冷たい水は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)のための刺激になり
胃壁を刺激してガストリンというホルモンが分泌してくれます。(参考-飲料水の温度は常温?冷温?-SENDA MEDICAL CLINIC BLOG)
ビールでもガストリンの分泌を促し胃の働きが活発になります。(Gastroenterology;1991:101,935-942.)
このためその為ビールだとたくさん飲める理由の一つではないかと言われていますが、水はビールほど飲めるわけではありませんのでガストリンが理由かは不明です。
ただし、胃を刺激して活発にするのは間違いないでしょう。
暑い時、運動後に体を冷やす
冷たい水を飲めば当然のことですが体が冷えます。
体が冷えるのが悪いのはあまりよくないことですが、暑くなりすぎた体を冷やして通常に戻すことは悪いことではないですよね。
冷たい水を飲むのが悪いのではなく、気温の低い時期に冷たい水をのんで体を冷やしすぎるのが良くないということです。
注意するのは運動時に暑いからと冷たい水を飲みすぎるとさらに疲れやすくなる可能性がありますので飲みすぎない方がよいでしょう。
最後に・結局冷たい水と常温は時と場合による
結局は冷たい水が悪いのではなく、体を冷やすのが悪いということです
ただし通常、暑くもなく、運動後でもなければ冷たい水は体を冷やすことになるので常温の水を飲むことをおすすめすることになります。
賢く、常温水と冷水を飲み分けるようにしましょう。