人には太りやすさに個人差があると思いませんか?
- なんとなく自分は太りやすいと思う
- あの人は同じだけ食べても痩せている
と感じていて
と思っているひとが大半だと思います。
実際に食べた食事のエネルギーの吸収がどのくらいできているのかという研究があり、体質ってあるんだなとは思います
ただし実験により結果に差があるためはっきりしません
摂取したエネルギーの体内での吸収と利用-独立行政法人 国立健康・栄養研究所
個人差は3%~10%ぐらいはありそうというぐらいです。
食べた物のエネルギーはどうなる
人間が食べた以下の2つは食べた人間には使われないカロリーです。
- 消化できないエネルギーは糞便として排出
- 腸内の微生物の栄養(微生物発酵)
それとは別に人間は食べた物すべてを完全に栄養を消化して取り込むことができないので
- 尿として(タンパク質窒素など)
- 皮膚からごく微量に
これらを除いたものが人間のエネルギーとして使えるというわけです。
実はこの人間が使えるエネルギーだけをはじめからある程度決めてカロリーを決めていますので始めからこれらは計算に含まれてます。
タンパク質4kcl、炭水化物4kcal、脂質9kcalは、計算済のカロリーでアトウォーター係数と呼ばれています。
エネルギー吸収率の個人差
エネルギーの摂取量と消費量を測定した結果
のようです。
また体重を1kg増やす実験の結果だと誤差は10%ほどだったそうです。https://academic.oup.com/ajcn/article-abstract/56/4/641/4715548
この実験での体重1kg増やすためのエネルギーは28.7MJ(メガジュール)で約6859kcalです。
体重1kgはすべて脂肪で増えたわけではありませんがもし脂肪だとすると1kgつけるのに7200kcal必要と言われています。
6859kcalだと95.2%ですので個人の誤差を3%とすると
92.2%から98.2%の間で吸収されると考えてよいのではないでしょうか?
経腸栄養摂の吸収率
ただ、腸からの栄養の吸収に関する実験では平均が84.6%で吸収の良くない人で60%、良い人で98%、更に消化不良と判断された人は吸収率46%で下痢気味だったそうです。
吸収率
- 良くない人60%
- 良い人98%
- 消化不良の人率46%
この実験は経腸栄養摂取ですので直接腸に栄養を投与している点が前の実験とは違います
最後に・吸収率は約90%ぐらいと考えてよそさそう
結論としてははっきりしていませんが
- 栄養の吸収率は約90%以上はありそう
- 個人差は3%~10%ぐらいはありそう
- 下痢気味の人は栄養吸収が悪い
という事でしょうか
意外と個人差はないように感じますが、もし10%差だと長期間では体型に大きな差がでるのは当然と言えるでしょう。
そう考えるとやはり体質による個人差はあなどれません。